店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

キースモア21年

新しいスコッチウイスキー入りました。
キングスバリー社のキースモア21年、ホグスヘッドの樽出しで58°あります。

キースモア? 実は蒸留所の名前ではなく、あくまで商品名です。では、どこのモルト? シークレットなのですが、スペイサイドの有名モルトがほとんどを占め、ほんの一さじ程度、その近くの兄弟分のこれまた有名モルトがブレンドされています。
少々お高いですが、ぜひ飲んでおきたい一品です。

しかし、何で蒸留所の名前出せないんでしょう? ややっこしいですが、これら蒸留所はボトラーズからのリリースがほとんどなく、契約上、名前は出せないんでしょうね。

契約上、名前を出せない、これはジャズの世界でもあることです。例えば、アルトサックスのキャノンボールアダレイは、ルイスミスってトランペッターのブルーノートからのアルバムに参加してるんですが、ヘンテコな名前になっています。
で、マイルスデイビスは契約上、ブルーノートでリーダーアルバムを作れず、このキャノンボールをリーダーに仕立てて、あの名盤『サムシンエルス』を出しました。あのおもわせぶりな『枯葉』のやつですね。誰もキャノンボールがリーダーとは認識していませんよね。

かわいそうなキャノンボール。写真は弟のトランペッター、ナットと組んだライブ盤ですが、でかいよ、キャノンボール、アルトがオモチャのサックスにしか見えないよ。かわいそうなキャノンボール、、、