店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

カリラ9年とビッグピート限定版

新しいスコッチウイスキー2本入りました。

一つは、ハンターレイン社のフラッグシップ、OMCシリーズから、アイラ島のカリラ9年です。樽はリフィルホグスヘッドで、50°に加水調整されています。
もう一つは、ダグラスレイン社から、アイラ島のモルトをブレンドした、お馴染みビッグピートのアイラフェス限定パージョンです。48°です。

どっちを飲むか悩むところですね。
で、悩むといえば、ジャズピアニスト、バリー・ハリスです。このジャケットはどうです? タバコを片手に悩みに悩んで、良く言えば悟ったとも、悪く言えば呆けたとも、、、

一般にパウエル派といわれ、このレコードでも、パウエルがブルーノートレーベルに吹き込んだ変態曲『ウン ポコ ローコ』そっくりな曲があります。
日本のなんとかって女性ピアニストにも教えたらしいですね。

この頃(60年代)は、このレコードをはじめリーダー作はリバーサイドレーベルで録音していましたが、ブルーノートレーベルでの録音にも、サイドメンとして参加しています。それぞれトランペッターである、リー・モーガンの『サイドワインダー』や、サド・ジョーンズの『マグニフィセント』ですね。

で、どっちの時か忘れましたが、レコーディングが終わって、この悩めるバリー・ハリス、ブルーノートの創業者であり、当時の社長であるアルフレッド・ライオンに何気に聞いてみたそうです。

「どうしてブルーノートは、私のリーダーアルバムを作ってくれないのでしょうか?」

それに対して、ブルーノート社長の返答がふるっています。

「君のプレイは美しすぎるからさ」

これを聞いて、バリー・ハリス、礼を言ってそのまま帰るしかなかった、、、

いやー、スゴい断りかたですね。二の句が告げないとはこのことですね。そりゃー、このジャケットのように悩みますわ。

さて、これを恋愛事情に置き換えるとどうなるか?

「なぜ? なぜなの? なぜ私じゃダメなの、一郎さん?」
「花子さん、君は僕には美しすぎるんだよ」

鮨屋ではどうか。

「なぜ? なぜなの? なぜ私には握ってくれないの、大将?」
「あっしなんかが握るには、あなたは美しすぎるからでさー」

BARではどうか。

「マスター、今日のカクテル、なんか一味足りないみたい」
「あなたの美しさを足して下さい」

えーっと、メモメモ、、、