店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『マリアノ・フォルチュニ展』

先週ご来店のギャラリー関係のお客様に伺いまして、最終日の日曜日、丸の内の三菱一号館美術館で『マリアノ・フォルチュニ~織りなすデザイン展』を鑑賞。
そのお客様によりますと、絵も描けば、服飾、室内装飾、舞台美術から写真まで、全てを手掛けた総合芸術家らしい。

で、ヴェネチアを拠点に活動、、、って、ちょっと待って下さいよ。それは多分、あれ、プルーストの『失われた時を求めて』で、恋人だったアルベルチーヌ愛用のコート、そのデザイナーの人じゃなかったでしたか?
憧れのゲルマント夫人はじめ、当時の社交界のご夫人方に氏のドレスは絶大な人気があったという。
岩波文庫の新訳10巻、11巻を改めますと、やはりありました。『フォルトゥーニ』の表記で。訳注には、経歴に加えて、手掛けたドレスや生地の写真が少しだけ載っています。残念ながら、文庫本ですから白黒でちっちゃい。

では、しょうがありません。実物を観てみようじゃありませんか。プルーストが生きた時代を僕も体験してみよう。

東京駅からとことこ歩いて、途中ラグビー関連全く脇目もふらず、さあ着きました。入りましょう。
なんと、いきなり開催あいさつ文で、プルーストの『失われた時を求めて』に取り上げられていることが紹介されています。
そして、冒頭のお客様のお話通り、多岐にわたる活動が目眩く、目眩く、、、ほんと良かったなー、目の保養だなー
(次回投稿に続く)

(藤山)