店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

最後のスバル座で『オールザットジャズ』

有楽町スバル座。約60年の歴史に幕を下ろします。
で、今月3週間にわたって、過去の人気上映作品の特集やってまして、今日、アメリカのミュージカル映画『オール・ザット・ジャズ』(79)観てきました。

ミュージカルを手掛ける一人の男(『シカゴ』の振付もやった、この監督自身がモデルでしょう)。
寝ても覚めてもミュージカル、仕事、仕事。体調悪いのにタバコぷかぷか、酒、薬、女、、、
ぶっ倒れて、手術して、遠退く意識の中で自らの半生を振り返るのもミュージカル仕立て。どうしようもありませんな。
エンディングの、昔のミュージカル作品の主題歌『ショーほど素敵な商売はない』が皮肉に響き渡りまして、なんと言いますか、凄いとも、潔いとも、滑稽とも。まあ、どうでもいいや。

しかし、スバル座無くなっちゃうのは寂しいですね。僕はちょこちょこ行ってまして、って最後に行ったのは、ジミヘンのやつで5年ぐらいまえかな? 公開間もなかったのにガラガラだった記憶が。今日はでも一杯いたなー。
何で、無くなると分かってから、人は駆けつけるのでしょうか? もっといつもから支持してやれよ(別に他意はありませぬ)。

あの年期の入った雰囲気はもう味わえないんだなー。上映前のおばちゃんのテープ音声、「それでは、ごゆるりとお楽しみください」も聞けないんだなー

(藤山)