店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

溝口健二特集

明けましておめでとうございます。
今日は元旦ですが、映画サービスディでもあります。

早稲田松竹は二本立てで800円です。
しかも、あの溝口健二です。
特集四作品のうち、今日は『お遊さま』(51) ともうひとつ、これはどうしても観たかった『西鶴一代女』(52) 。溝口の名が初めて世界的に知られたとされる名作です。

以前、特に代表作とされる『雨月物語』などを観ても思わざるをえなかったのですが、とにかく美しい。
画質が美しいって言ってる訳じゃないですよ。カットカット、そこに写り込む全てが美しいのです。溝口の目が全てを美しくさせるのです。

あと、ドンパチ、ドンドン、ドッカーン、バッシャーン、、、こればっかがエンダーテイメントじゃないですからね。人こそがエンターテイメント、人生がドラマなのです。
いやー、ほんと良かったなー。まだ、今年始まったばっかだけど、年間ナンバーワンだね、これは。

ぜひ、皆さんご覧ください。特に、私ほど不幸な女はいない、と嘆かれてるそこのアナタ、是非ともご覧なさい。
令和だろうがなかろうが、ネズミだろうがなかろうが、人は生きていくしかないのです。

さて、明日もまた同劇場で、残りの二作品観るかな。

(藤山)