店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

引き続き溝口健二特集

昨日に続いて早稲田松竹での溝口健二特集、今日は残りの二作品『武蔵野夫人』(
51) と、これまた観たかった『山椒太夫』(
54) です。

今回の特集は、主演が全て田中絹代。しかし、この『山椒太夫』には、若かりし香川京子が。可愛い。頑張れ、香川京子、泣くな、香川京子、、、そういや、85歳で亡くなったFさん、大ファンだったなー。

人の情けに助けられ、人の情けに裏切られ、ああ無情、、、嘆くかなれ、これこそが人生、誰も助けてはくれませぬ。

映画に関しては、なんら批評など読まずに、真っさらな状態で挑もうと思っているのですが、ちょこっと目に入った当時の映画評によると、ゴダールは自身の作品『気狂いピエロ』や『軽蔑』で、ラストの佐渡の海辺のシーンへオマージュを捧げていると。確かに納得。

溝口の時代ものは、美しさが妖艶にまで上り詰めます。何かにとりつかれたような観賞後のグッタリ感。昨日の『西鶴一代女』と、今日の『山椒太夫』、、、しばらく映画観なくていいや。
(多分、明日も行くけどね)

(藤山)