店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

アニエス・ヴァルダ特集『ダゲール街の人々』

昨年末に続きまして、渋谷のシアターイメージフォーラムで、アニエス・ヴァルダ監督特集のうち、今日は『ダゲール街の人々』(76) です。

ドキュメンタリーです。彼女が当時住んでいたパリのダゲール街にある様々な商店の人々を写し取ったフィルムです。
肉屋、パン屋、仕立屋、髪屋、食料品屋などなど、いずれも夫婦で商い、みなさん、いい味だしています。特に、ここは香水屋さんと呼べばいいのかな? これは凄い。店も枯れてれば、そこに立つ夫婦もいい感じに枯れています。奥さんは、ちょっとボケてるね。

何気ない日常が、アニエス・ヴァルダのセンスで、ちょっとコジャレた映画に仕上がってます。
というか、彼女も牽引したヌーヴェル・バーグでは、街頭でのゲリラ的な撮影が主流でしたから、ドラマとかドキュメンタリーとか、そんな区分けはどうでもいいことなのかもしれませんね。

パン屋の、あのオッサンの焼くバゲット、食いてー。

(藤山)