店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

一難去らずに、また一難

「おまえさん、お帰りー。えっ? どうしたのさ、そんな恐い顔してさ」
「いやなー、今日また、ビルの大家代理の会社の奴等が来てな、、、」
「あー、あの一カ月以上消えてる袖看板、ようやく点くようにしてくれるのかい?」
「こんな顔で、そんなわけねーだろ。それどころか、また問題持ってきやがったんだよ。看板どころじゃねー、エレベーターを停めちまうってんだよ」
「まさか? 営業時間にかい?」
「俺もまさかとは思ったんだが、そのまさかなんだよ。しかも、一日、二日じゃねーんだよ。年配のお客多いのに、どうすんだよ」
「店は五階だし、あの仏蘭西かぶれの螺旋階段じゃ、目廻っちまうね」
「五階まで登ってくる間に死んじまわないか心配でしょーがねーや。一難去らずにまた一難かー、今日もついお客に愚痴っちまってなー」
「ダメだよ、おまえさん。カフカの『城』を読んだとき、お客にだけは店のこと愚痴っちゃいけねー、って言ってたじゃないか」
「あー、そうだったな。イケネーイケネー。2月2日はうちの開店日で、今年は2020年だし、令和で2年だし、2のゾロ目で、なんか縁起のいいことでもと思ってたんだがなー」
「そして、看板とエレベーターの2つの事件、、、」

ということで、エレベーターの改修工事が2月5日(水)から13日(木)までの9日間あり、
5日(水)から7日(金)までの3日間は18時以降は動くようなのですが(遅れる可能性あり)、
8日(土)から13日(木)までの6日間は24時間停止となるようです。
大変、申し訳ございません。
あと、酒屋さん、氷屋さん、八百屋さんもごめんなさい。