店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

若尾文子映画祭より『赤線地帯』

飲み会自粛。
脳内萎縮。

「ワタシの体、どう使おうがワタシの勝手じゃないか」
売春がまだ認められていた頃の、その一区画は「赤線」と呼ばれ、50年代の売春禁止法で無くなってしまうのですが、その頃の赤線とそこで“働く“女性のドラマを描いた、溝口健二監督作の『赤線地帯』(56)を、本日、有楽町の角川シネマで観て参りました。
若尾文子映画祭と題して、彼女が出演した作品を一同に集めたうちの一本です。
若尾文子、ほんと綺麗だなー。共演の京マチ子の洋風な感じとは対照な、日本的な凛とした感じ。後れ毛がなんともいえませぬ。

食っていくためにはしょうがない、上述のセリフのようにうそぶくも、割りきれないものが心の片隅にはいつもあり、、、悪徳への自省。本当に弱いですが、いろんな事件を見るにつけ、今後もこれを望むしかしょうがないような。

いくつかの映画館が休館の措置をとるなか、今日は若尾文子ファンの爺さんで結構うまってました。こんな状況で、そんなとこにイッテんじゃない、ってお叱りもあるでしょうが、爺さんたちのイキイキした目をみたらね、僕から代わりにゴメンナサイ。

(藤山)