店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ソヴィエト&ジョージア映画特集より『ルカじいさんと苗木』

シネマヴェーラ渋谷で、楽しみにしてました、ソヴィエト&ジョージア映画特集が昨日から始まりました。
うち、今日は『ルカじいさんと苗木』(73) を観賞。自分とこの梨の木が枯れてしまい、その苗木を探して旅する、じいさんと孫との物語です。

ジョージアの自然、色んな人との出会い、そして、自分勝手な輩のために折角手に入れた苗木が、、、
オイオイオイ、じいさん、大丈夫か?
でもね、あなたの意思は孫がしっかり受け継いでくれるよ。心配すんな。

劇中の梨の木は、実をつけるまで15年もの歳月がかかるそうで。
桃栗3年、柿8年かー
そういや、吉行淳之介はそれを文字って、股膝3年、尻8年。クラブのオネーチャンと仲良くなるには、それぐらいの歳月が必要だと言ってましたね。

旧ソ連の映画はやっぱいいなー。同館では去年の同時期にもソヴィエト映画特集やりまして、二本ばかり観たのですが、いずれも大盛況。で、今日も、こんな状況にありながら大盛況。良いことなのか、悪いことなのか、判断つきかねるところではありますが、良質な映画を届けてくれる、小さな映画館よ、ありがとね。

最近読んだ、いくつかの本から、目についた言葉。

「しかし、自分一人が幸福になるということは、恥ずべきことかもしれないんです」

「汝の欲せざるところを、人に施すことなかれ」

(藤山)