シネマヴェーラ渋谷で、3週連続のソヴィエト&ジョージア映画特集。今日は久しぶりのアレクセイ・ゲルマン監督、まだ観てなかった『戦争のない20日間』(76) です。
同監督に初めて出会ったのは、デビュー作となる『道中の点検』(71)。その後『わが友イワン・ラプシン』(84)、『フルスタリョフ、車を』(98) を観賞。
教科書なんか見てるより、よほど旧ソ連を学ぶことが出来ます。その時その時の政治体制が人の生活にどう影響を与えているか、脈々と続く風俗、文化はどんなもんか。
ほんと映画って、その国を学ぶ良い題材にもなるんですよね。
『フルスタリョフ、車を』は凄かったなー。タイトル同様、内容も何がなんだか分かりません。ある映画祭で、審査員のある映画監督が、何がなんだか分からないが、兎に角スゴいパワーだ、みたいなコメントしてたようですが、まさしくそれです。二時間半、一時たりとも動きが止むことがないのです。観賞後のぐったり感、、、
それとは逆に、今日の作品は淡々と、淡々としております。戦争の合間の、その20日間の、ふとした出会い、短い愛、そして別れ、そしてまた戦場に赴き。
白黒の映像が(同監督は一貫して白黒のみです)、舗装もままならない剥き出しの大地を、シワのよった人々の表情を、タバコの煙を、見事に切り取っていきます。
イヤー、ほんと素晴らしいわ。なんか久しぶりに身体が震えました。
あとは、唯一観てない、遺作「神々のたそがれ」(2013) を残すのみ。いつ観れんのかなー、三時間、身体もつかなー。
戦争のない20日間、、、そういや、月末まであと1週間ちょっと。ヤバイ、、、家賃払えるかなー、、、えっ!、夏にはペドロ・アルモドバルの新作!、久しぶりじゃないの。ほんと、どうにかしないと、、、
(藤山)