シネマヴェーラ渋谷で始まった特集「ナチスと映画 Ⅲ」のうち、今日は昔のハリウッド映画『私が結婚した男』(40) です。
大体がハリウッド作ですが(そして鼻につくアメリカ最高だぜ的な)、イタリアのロッセリーニ作なんかもあります。『無防備都市』(45) なんかは、拷問シーンがリアルすぎて、ちょっとね。
ロッセリーニにといえば、イングリット・バーグマンが惚れちゃって、略奪婚したのは有名ですね。今回、彼女の『カサブランカ』もあります。
そして、実際にナチスの迫害を恐れて渡米し名監督になった、オーストリア生まれでユダヤ人のビリー・ワイルダーや、その先輩にあたる、ドイツ出身のハリウッド監督、エルンスト・ルビッチやフリッツ・ラング作も目白押し。
特に特に、ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』(42) は是非観ていただきたい一本です。タイトルでお分かりかと思いますが、シェイクスピアのハムレット劇を巧く取り入れて、抱腹絶倒、タノシイタノシイ作品に仕上げています。
しかし、今回の映画観て思ったんですが、言論の自由が許されないってのは、そら恐ろしいことですね。
よかったよ、政治が不安でも平和な世の中で。