店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

今さらの『ロスト イン トランスレーション』

こちらにお住まい、もしくはお勤めの方には申し訳有りませんが、行かないねー、池袋。僕ももう大分長らく生きて参りましたが、これまでに行ったのは多分三回。結構な都会ではありますが、なんせ埼玉県池袋市。肌に合いませぬ。ちょっと街中歩いただけで、どっか他へ行きたくなる。
でも、今日は行かねばなるまい、四回目。スカーレット・ヨハンソンのために。

映画において、いくつかの懸念があるとするならば、その一つを挙げるとするならば、彼女主演の『ロスト イン トランスレー
ション』(03) を観ていないこと。これは彼女の出演作を観続けてきた僕にとっては致命的であります(安倍ちゃんズ、みたいなCG満載、超娯楽大作は観ないけどね)。

実は以前、観たことは観たんです。美容室のモニターで。DVD出た辺りで。そこのお姉さんが流してくれて。オープニングは彼女のお尻のアップ。ピンクのパンツ一枚だけ。まだ、ハタチそこそこのスカーレット、ピチッピチッのヨハンソン、、、でもね、やっぱね、映画館じゃないとね。これじゃ映画を観た、とは言えないね。

ということで、埼玉県池袋市の名画座、新文芸坐です。もちろん、初訪問です。
思ったより結構広いね。しかも、いわゆる名画座にしては結構若い人多い。9割ぐらい埋まってるのもスゴい。
そして、スカーレット・ヨハンソンです。お尻です。ビル・マーレイもジム・ジャームッシュのヤツでいくつか観てるけど、いい味出してるね。
しかし、改めて観て、僕は見方が間違っておりました。オープニングのお尻じゃないんだよね。全てはラスト、この素敵なラストシーンのために、お尻を含めて全てが伏線として、ダラダラあるだけなんだと。
泉鏡花の『国貞えがく』の如し。