店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

イスラエル映画『靴ひも』

イスラエル映画『靴ひも』。今年は初めてかな? 渋谷のシアター・イメージフォーラムで鑑賞です。知的障害の息子と父親との心暖まる物語です。
ダメだな、僕は。どうもこの手のモノに、アザとさを感じてならないのです。素直に感動できる心がないようです。

一般論でいえば、大衆的観点からいえば、多くの人が笑って、涙して、あー面白かった、となるはずの映画なのですが。
是非、皆さん、ご覧になってください。そして、僕を叱って下さい。そんなんだから、人生も店もダメなんだと、、、

あーあ、僕は生きてるのかな?
死んだ自覚もなく、中有をさ迷ってんじゃないかな?
『売上も黄昏の店』ってタイトルの映画を、ただ観てるだけなんじゃないかな?

(カメラは、とあるバーの暇そうな店内を写し出す)

貧困ゆえの空腹のためか、フラフラなマスター。
最後の力を振り絞ってシェーカーを振るも、力尽き、くずおれる。
驚いた、たった一人のお客様、慌ててカウンター内に駆け込む。そして、マスターを抱き起こす。
遠退く意識に浮かぶのは、スカーレット・ヨハンソンのふくよかな胸に抱かれた僕。
お客様が人工呼吸を試みるに、とうとうスカーレットと一線を超え、、、(ガクッ、息絶える)