店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『夢見るように眠りたい』

ヤバイ、泣いてしまいました。
最後にジワーッと。
途中からなんとなく結末は分かりながら。
桜散る如く、ハラハラとまではいかねども、朧な画面は演出か、この涙のためか。

本日はちょい昔の日本映画『夢見るように眠りたい』(85) です。多くの賛同者を得て、本来の16ミリフィルムが昨年デシタルリマスター化され、先月から渋谷ユーロスペースで公開されていたのです。海外での評価も高いようです。

ほんとね、観といて良かった。これは素晴らしい。画像もね(フィルムそのものの方が良かったであろうとは思うのですが)。
現在と過去が行きつ戻りつ、幻想世界へと誘い。

しかし、女優魂とはなんとしたものか。ビリー・ワイルダーの『サンセット大通り』思い出してしまいましたが、この悲劇とは対照的な、洒落た朧な染み入る感じ。

~これは現か幻か
桜は七分咲きのまま
さあ満開にしてあげよう
心安らかに眠りなされ~