店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

またまたアラカン特集

またまた二週続けて来ちまった。神保町シアター、嵐寛寿郎特集。アラカンね。
今日は昭和26年の『右門捕物帖 片眼狼』(51) です。

世の悪人を懲らしめる右門。謎の浪人、片眼狼に成り済まし、海賊の巣くつに用心棒として潜り込み、、、
ほんと面白い和ー。前回、ある種のクスリって書いたけど、これはほんと癖になるね。

もうね、時代劇ミュージカル。髷が着物が、飲めや歌えや踊れや。
ワリーけどね、アステア? あのしたり顔ヤローね。ケリー? あの脳ミソ筋肉ヤローね。ガーランド? あの不細工ね。
ざけんじゃねー。日本人の粋を魅せてヤローじゃねーか。
ドレスの裾がガハッと? あーあ、色気もなんもないね。
褄がハラリと足袋の上、スッーとこれがアキレス腱、このキレあがった小股が目に入らぬか。

終わりも最高。
捕えた黒幕、愛する女。
宴のあとの物悲しさ。
二人で叩いた太鼓を前に、
一人佇みドーン、ドーン、、、

あっ、その小股で思い出したんですが、この間、有楽町マリオンの前で、フト目をあげたらですね、着物の後ろ姿がテクテクと。柳腰ではないですね。あっ、失礼。
そのテクテクに合わせて、褄がハラリハラリ。
えっ、ちょっと待ってくださいよ。その足袋の上の黒く覗くものは何? スッーとアキレス腱、小股、困った、それは何? まさか雲丹黒のヒートテックじゃないよね?
まさか着物にヒートテックじゃないよね?
タタッ斬ってやる。

河川敷、褄をハラリと化繊式