昨年104歳で亡くなったオリヴィア・デ・ハヴィランドを追悼した特集が、昨日からシネマヴェーラ渋谷で始まりまして。
そのタイトルは「女優姉妹の愛と相克」。残念なことに仲が良くなかったらしい、妹のジョーン・フォンテーン出演作と合わせて16作品を上映。
うち、本日はオリヴィアのオスカー受賞作『女相続人』(49) を観賞です。
妹の方はいくつか観てるけど、ヒッチハイクの『レベッカ』とか『断崖』とか(本特集でもあります)。お姉ちゃんの方は、あの長津田らしい、いや、長ったらしい『風と共に去りぬ』で観てるんですが、メラニーね、どんな顔だったろ? あー、妹の方が好みだね。
それにしても、この映画は凄いね。恐いね。お姉ちゃん演じる、いずれ莫大な財産を相続するオールドミス(この表現に不快感感じられた方はゴメンナサイ。解説にね、そう書いてあったもんですから)。
男に言い寄られたんだけど、それが財産目当てと分かったとたん、その前に娘を可愛く思わない父親から、ブサイクなのに求婚されるのは財産目当てに決まってるからじゃないかと、そうズバッと言われてからの、滑稽なほどにウブなミスの冷酷非情なまでの変貌ぶり。
ちとアザトイところもあるけど凄いね。恐いね。妹の方が好みだけど。
まだ20代でしょう? オールドミスってね。オールドミスったら、アガサ・クリスティのマープルおばさんのような、白髪で上品で慎ましやかで、暖炉の前で日がな一日編み物して、そして難事件を解決、、、そんな感じなんですが。
でもね、一昔前の我が国でも、二十歳を超えたら年増、二十半ばは中年増、三十超えたら大年増と呼ばれてたんですからね。
今、これ言ってご覧なさい、セクハラだのパワハラだのモラハラだの関ヶ原だの色々非難ごうごう。あ~あ。