店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『千姫御殿』

 

神保町シアターで「生誕百年 映画監督三隅研次と女優たち」と題して、主に時代劇で活躍した同監督の特集が昨日から始まり。本日は昭和35年の『千姫御殿』(60) を観賞です。

スミマセン、歴史というものを殆ど学ばなかったもので、千姫って誰?
あー、観ているうちに分かりました。
徳川家康の孫、ちっちゃい頃に豊臣家に嫁にやられ、その後もあーだこーだあって、最後は尼さん。

その千姫役の山本富士子。この美しさはどうしたもんかね。ちょっとね、これは反則だね。これに惚れるなってのが無理だね。
お歯黒山田五十鈴は貫禄たっぷりでコエーし、中村玉緒の初々しさ。
そして、衣装、セット、日本の美ここにあり。

お家が大事という時代の渦に呑み込まれて
も、自分を貫くお姫様。最後は真の愛を手にし、しかし、相手はこの世にあらず、いずれ未来で一緒になろう。
雪舞うなか、尼寺への石段を一歩一歩と登りゆくその後ろ姿、、、完。