待ってました。シネマヴェーラ渋谷でソビエト映画特集が始まり、本日は『がんばれかめさん』(31) と『人生案内』(70) を鑑賞です。どちらも素晴らしい。
がんばれ母さん、ではありません。がんばれ亀さんです。家族ではなく甲羅を背負った方のね。
この亀を中心に、小学校入りたてぐらいの子供たち(解説には中学一年とあるが?)のドタバタ劇です。ほんと良くできています。
台詞、表情の一つ一つが演技なのか素なのか、まあ、どっちでもいいんですが、天真爛漫は時として残酷さを招き、ハラハラドキドキ。そして、ミニスカートの担任の先生にもドキドキ、、、
もう一作は20年代初頭を舞台に、街に溢れていた浮浪児たちに共同工場での労働を通じて、人生の喜びを教える内容です。
啓蒙というか国策というか、まあ、分かりやすく言うと、ソ連ばんざーい、って映画です。同時にソ連初のトーキー作品でもあります。
何かね、内容が内容だけにアザトインダヨネ。歯が浮く、って表現でいいんでしたっけ? でもね、観てるうちにね、何かね、いい映画だねー。
やっぱ最後の最後にはソ連ばんざーいって、そんな終わり方なんですが、その一歩前のラストとか、ちょっとグッと来るというか、良し悪しは別として、これから何か大きなものが広がっていく、そんな壮大感を一人の死で表す、やはりソ連映画侮れず。
やっぱ、労働は大事だよね。いつもなら今日祝日は、店開けてるところなんですが、こんな状況下、誰もお客さん来ないからって休んじまった。で、呑気に映画。
スターリンよ、ごめんよ。
明日からまた真面目に働くよ。