渋谷のシアターイメージフォーラムで先月から上映されています、ポーランドのキェシロフスキ監督の十連作集『デカローグ』(88)。ありがとうございます。お陰さまで本日、九話と十話鑑賞できまして、無事完走、完了です。
生まれて初めてパンフレットを買ってしまいました。
周囲の映画館の休業や、小さいスクリーンの方への変更、もちろん内容そのものの素晴らしさなどにより、日を追うごとに満席の連続。
前回は直接窓口で買えなかったので、知り合いに頼み、ネットで購入してもらい。
販売は三日前から。知人によると、日付が替わり三日前となった時点で、すぐにピコピコ、他の席もすぐに一杯になってたらしいです。
そして本日、第九話『ある孤独に関する物語』と、ラストの第十話『ある希望に関する物語』を鑑賞。
『ある孤独に関する物語』は性的不能に陥った男とその妻の物語です。奥さん曰く、「愛は心よ、下半身じゃないわ」。そうほざいといて、アンタ、何やってんの? あーあ。なんという滑稽な悲劇でしょう。
それとは対照的な第十話。『ある希望』かー。確かに希望と言えば言えなくもないですが。悲劇極まりない喜劇です。一話から九話までの流れからすると、ちょっと肩透かし食らった感が。
でもね、人生とはこんなものかもしれません。悩み嘆き苦しみ、、、でも振り返ってみたり、遠くから眺めてみると、クスッ、クスクスクス、まあこういうこともあるよね、と。
そういえば、切手収集の爺さんが、ホロコーストをテーマにした八話で出てたね。そして、六話の覗きのヤツで出てた少年が登場。なんとなく大団円。満足。
しめて五日をかけて見終わった『デカローグ』、今週末までの上映予定だったのですが、延期されました。メデタシ。モーニングショーですが、、、