店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ロメール特集『愛の昼下がり』

引き続き渋谷のBunkamuraル・シネマで上映されています、エリック・ロメール監督の「六つの教訓話」シリーズ、デジタルリマスター版に出掛けまして。
本日はシリーズ最終作となります『愛の昼下がり』(72) を鑑賞です。
シリーズといっても、トリュフォーのアントワーヌ・ドワネルものみたいに、ストーリーや出演者に関連があるわけではありません。

今回は奥さん(妊娠中、途中産まれる)とちっちゃい娘がいる男性の物語です。
どうも奥さんとは以前から何処かに壁があるようで(ハタからみれば良い夫婦)、結婚してから他の女性に何とはなしに目がいってしまう。
カフェでボーッとしてると、色んな女性に声をかけたり、誘ってみたり、キスしようとしたり、そんな自分を想像してしまう(ここで出てくる女性たちが、シリーズの他の作品に出てる女優さんたちで笑える)。

そこに、ひょっこり現れた友達の昔の彼女。しょっちゅう仕事先に訪ねてくるので、初めはちと迷惑。でも、だんだん惹かれていって。
そして、とうとう、とうとう。
螺旋階段を最上階まで上がって、彼女のアパルトマンの扉を開けると、彼女はシャワー中。「バスタオルとって、マットもね」「キス? 濡れちゃうわよ(これは冒頭、奥さんにも言われてたなー)」 「拭いて。しっかりね」
この時のタオルの動きよ、いやー、参ったね。どうしたもんかね。
そして、、、

えっ? 帰っちゃうの? 彼女は裸体のままベッドに横になってるんですよ。
据え膳食わぬは男の恥(フランス語で何と言うのだろう?)。いや恥だろうがなんだろうが、今すぐ、今すぐ奥さんに会いたくなった恥郎。
こんな日の高い午後早くに帰ってくるなんて、とビックリ顔の妻を抱きしめ、今までの精神的不貞をぶちまけよう、ぶちまけよう、結局それは出来なかったけど(奥さんは何となく感じるとこあったのかな)。

代わりに、あーだこーだ奥さんへの愛を捲し立てつつ、背中のファスナーを下ろしながら「誰もいない?」
「五時まではいないわ(ベビーシッターが子供たちを散歩にでも連れていってる模様)。寝室に行きましょう」
FIN、、、メデタシメデタシ。

良いわー、ロメール。最高だね。
で、以前他の劇場で観たのも含めて「六つの教訓話」、全制覇となりました。
結局、男ってのはどうしようもない生き物なんですな。女性に精神的に支えてもらわないと何にもできやしない。
女性の社会進出とか、地位向上とか、なんだかんだ益々喧しい時代、ちょっと“間違った“発言でもしようものなら、ワーワーキャーキャー。最近も追い詰められた爺さんいましたね。
でもね、女性の皆さん、男はね、みんな頼りにしてるんですよ、貴女たちをね。そうメクジラタテナイデ、優しくしてね。