店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『ジュテームモアノンプリュ』

本日は新宿K,sシネマで、フランス映画 『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』(75) 4K完全無修正版を鑑賞です。監督・脚本に加え、本職の音楽までを担当したセルジュ・ゲンズブール没後30年を記念してのもので、主演は相方のジェーン・バーキン。

広大なごみ捨て場や、カフェをはじめ朽ち果てたような建物など、全てが荒廃した土地で、ゴミ回収を生業とするホモカップルに、ボーイッシュな女の子が絡んでの、あーだこーだの物語。
ホモの美少年の方と女の子は一旦恋仲になりますが、いかんせん、後ろからしか出来ない(後ろは痛いから女の子は悲鳴の連続)。
「後ろも前も関係ねー。触れあって感じることが大事なんだ」
いや、スゴい台詞だね。

もうね、可哀想なまでのジェーン・バーキンのハダカの連続。いくら相方とはいえ、ゲンズブールのオッサンよ、勘弁してやれよ。
これもそうだし、フレンチミュージカル『アンナ』(66)とか、あんなに(シャレじゃないですよ)素晴らしい音楽作ってんのに、こんなサゾ紛いの演出しなくてもね。
可哀想だよ。二人が主演だった『ガラスの墓標』(70) も、これまたハダカの連続で、観てて可哀想になったの思い出してしまった(今は無き新橋文化劇場で)。

そして、一昨年くらい公開だったかな、同じフランスの『グッバイ・ゴタール』とか『アマンダと僕』に出てたステイシー・マーティンを初めて観たとき(いずれもシネスイッチ銀座)、バーキンにそっくりだなと思ったら、これまたハダカかよー。自分を安売りすんじゃないぞ。

と、話はそれましたが、この荒廃した背景に痛々しいまでの裸体、それでも、何かしらカラッと乾いた清々しい感じがするのは、ベリーショートが可愛すぎるジェーン・バーキンあってこそ。
こんなにベリーショートが似合う女性にはなかなか御目にかかれないね。
『愛の嵐』(74) の時のシャーロット・ランプリングぐらいかな(劇場忘れた)。あっ、この人もイングランド人か。かつ、ハダカ、、、