皆様、ありがとうございます。ようやく胸のつかえがとれました。
今日こそ、本当に『砂の女』(64) 観ることができました。
引き続いてのシネマヴェーラ渋谷での勅使河原宏監督特集。もちろん安部公房原作・脚本の本作品を、サラサラ、バラバラ、ザアーザアーと全身に浴びて参りました。
泉鏡花でも出てきますが、ハンミョウは誘い虫。巧みに誘って誘って、獲物を毒をもって征するらしい。砂と汗が混ざりあい、ネトネトベトベト、全身にまとわりつく、この岸田今日子の官能よ。隠しきれない喜び露な表情よ。毒以外のナニモノデモ。
いやー、凄かった。原作三回ぐらい読んだけど、読むたんびに色んな発見あり。そして、今日はこの映像を介し、別の感動にウタレウタレテ。
ありがとう監督、そして製作陣のみなさん。もちろん安部公房もね。
これこそ、総合芸術の名に相応しい。
平日月曜の最終上映にも関わらず、一席も空くことなくギチギチの満席の老若男女の静まり返った、しかしミナギル熱気。
それがこの作品の素晴らしさを、全て物語っているかのよう。
あーあ、これで終わりかー。安部公房と勅使河原宏のタッグも。『おとし穴』から始まり『砂の女』『他人の顔』『燃えつきた地図』、、、
出来れば、安部作品のうち、映像化された『第四間氷期』も観てみたかった。水棲人間なんか。今じゃCGで何でも出来んだろけど、彼らの時代であれば、どう表現したんだろ、空想は尽きませぬ。
