店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『ベル・エポックでもう一度』

最近、昔の映画ばっか観てて。
今日は久しぶりの新作。
シネスイッチ銀座で、先週土曜から始まってましたフランス映画『ベル・エポックでもう一度』を鑑賞です。

誰にもそれぞれの“ベル・エポック“がありましょう。その時間をもう一度体験してみたい。タイムマシーンではありません。
巨大なセットと俳優で、当時を忠実に再現、細々した風俗まで。そんなサービスを体験したオッサン。74年のリヨンを。当時のカフェで運命の人と出会ったから。

元々は売れっ子のイラストレーター。よく分かんないデジタル社会についていけず、今では仕事もなし。奥さん(アニー・ファルダン歳とったなー)には愛想つかされ追い出され。
何を隠そう、この奥さんこそ、その運命の人。当時の奥さんを若い女優が演じるのですが、ついこの子に惚れちまう(ついでに僕も)。と、このサービスを運営する、女優の恋人でもある男が仕事を忘れて焼きもち。
さあ、どうなるやら、、、

いやー、面白い。ほろ苦くも素敵な映画。
考えてみたら、モロモロをいくら忠実に再現してみたところで、本人だけは歳とったオッサンのまま。いくら当時の衣装を身に付けようと。一瞬心洗われても、いつまでも過去と暮らすわけにはいかない。今を生きないと。
奥さんと仲良くね。若い奴等もね。

モーパッサンの格言。
「結婚とは、昼のうちは悪感情の交換、そして夜は、悪臭の交換以上の何物でもない」