今月に入って角川シネマ有楽町では、ピーター・バラカンが選んだ音楽に関する映画の特集が上映されており、本日はジャズシンガー、59年に44歳で亡くなったビリー・ホリデイのドキュメンタリーを観賞です。
タイトルはそのまんま『Billie ビリー』(2019、英)。日本初公開。
レコードでは聞いてたけど、動いてるビリー・ホリデイを初めて見たのは、以前シネマヴェーラ渋谷で観賞した昔のハリウッド映画『ニューオリンズ』(47) でのこと。裕福な白人家庭のメイド役。もちろん歌もあります。ルイ・アームストロングなど他のジャズミュージシャンも出演。
一応主役は白人俳優達ですが、ジャズの草草期から初期隆盛までのジャズ史を学ぶことができます。
で、今日のヤツは、彼女の死後、彼女に関する伝記を書こうとした女性ジャーナリストの関係者への膨大なインタビュー(日の目を見なかった)や、ビリー・ホリデイの生前の映像、肉声を基に構成されたドキュメンタリーです。
一応、ジャズ少しかじってますので、観る前から大体の想像はつきます。
売春、薬、差別、、、
ドラマーのジョー・ジョーンズ(フィリー・ジョーじゃない先輩の方ね)が、そのインタビューに対して「そんなこと聞いてどうすんだ。そっとしといてやれよ」みたいなこと言ってたと思うんですが、なんか分かるなー。
もう満腹すぎるほど、映像付きで彼女の歌を堪能できて、これ以上何がいるっての?
確かにベースとなる黒人ブルースは、悲しい歴史の産物ではあろうが、いい音楽は只いい音楽である、それだけのこと。
まあ、そんなこと云ってたら、ドキュメンタリーになんないね。
ごめんなさい。平日にも関わらず、こんなに多くの皆さま方。