店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ドキュメンタリー『ジャズ・ロフト』

角川シネマ有楽町で開催されている、ピーター・バラカンセレクトの音楽映画(ドキュメンタリー)特集。一昨日のビリー・ホリデイのドキュメンタリーに続いて、本日最終日の最終回、ユージーン・スミスって写真家のドキュメンタリー『ジャズ・ロフト』(05、米) を観賞です。

写真家なのに何故音楽特集に? 彼が50~60年代に住んでたマンハッタンの古びたロフトには様々なジャズミュージシャンが出入りしており、彼は当時の尽きるともないジャムセッションの様子を撮影すると共に、テープに録音してたのです。
これを基に、当時のジャズシーンを垣間見れる素晴らしいドキュメンタリーが出来上がったのです。もちろん、彼の写真家としてのキャリア紹介が前提ですが。

繰り返しますが、本当に素晴らしい一本です。
この時代は、ジャズがまさに最も成熟していった時期。クラブのような客を前にではなく、まさに自分達のための飾らない自由な生々しい熱い雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。
モンクのホールでのコンサートのためのリハが、こんなとこであって、それが聴けるってのは、ほんと、イヤー、、、

芸術ってのは、文化ってのは、ほんと、だだっ広いとこじゃなく、こんな四方を囲まれた、雑多なごみごみしたところから生まれるんだなー。
街が好きで、写真が好きで、白黒が好きで、ジャズが、芸術が好きで、ナット・ヘントフの『ジャズ・カントリー』の世界を目でも確かめたい、そんな方は必見。
10月辺りに改めて劇場公開されるようです。
久しぶりに上映後の拍手聞いた。