店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ケリー・ライカート監督特集

追いかける夢もなく、紡げる物語もなく、あるのは酒と煙草とジャズと。
土地はだだっ広くとも、閉塞感に囚われたフロリダの片田舎。青い空に何処までも延びる、無機質なハイウェイだけが、30歳の無為に過ごす自分を此処から連れ出してくれそう、、、

最近のアメリカ映画を全く観ないものですから、ノーチェックでした。ケリー・ライカートって監督。その特集が一昨日から、渋谷のシアターイメージフォーラムで開催されており、初心者は本日、デビュー作の『リバー・オブ・グラス』(94) を観賞です。

最近のこの手(インディペンデントって云うんですか?)の『イン・ザ・スープ』や『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を立て続けに観ておりましたので、特段の斬新さは感じないのですが、白黒マジックによらずカラーであればこそ、余計に街の汚さと共に、虚無感が滲み出すようで。

そして、結局何も起こってはいなかった事が、そのまま、この背景に同化して無に帰してしまうはずの事が、最後の最後に一線を越えてしまった、その唐突さ加減が、その虚無感を見せ続けられていたために、一層際立ち心に響き。
そのまま、気だるいジャズボーカルをバックにハイウェイへ。何処を目指すのやら。

平日月曜にも関わらず、ギチギチの満席。しかも、若い人多いけど、みんな仕事、学校無いのかな? 当初のカレンダーで休日と勘違いしているとか? いやいや、それだけ、この監督のファンがいるってことでしょうね。

(あっ、ストーリーの展開に、ドラムのビートを使っていたのもお気に入り。もう一本ぐらい観てみるかな)