5月のBunkamuraル・シネマでのエリック・ロメール監督特集に通ってたとき、何回観たろう、この予告編。前作『2重螺旋の恋人』以来、3年ぶりかな? フランソワ・オゾン監督の新作『Summer of 85』。
昔発行されてた映画雑誌『映画の友』の最後の編集長だった土田さんの話思い出してしまった。
「(先輩にあたる)淀川さんが言ってたけど、『太陽がいっぱい』って、映画史上初めての男の同性愛映画(上品な表現にしております)なんだって」(その観点から観たことなかった)
そんな60年代の“先輩“フランス映画を当然に想定させる青い空、海、ヨット、そして同性愛。そんな先入観に加え、冒頭から明らかになる相手の死、かつ、死というものへの漠然とした興味。待ってくれよオゾン。また、なんかサイコな、、、
ゴメンナサイ、間違っておりました。
盲目的な狂おしいまでの想い。若さゆえの客観視できない理想と現実のギャップ。
痛い、兎に角痛い。そんな素晴らしい青春映画でした。
恋とは、若さとは、そして、いやー映画ってのは本当にいいものですねー。
あっ、これは水野さんだった。
サイナラ、サイナラ。
(同館では、オゾン初期作品の『焼け石に水』(00) が同時上映。うーん、リュディヴィーヌ・サニエのコケエロぐらいかな。原作者のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の『あやつり糸の世界』は凄かった記憶あり)