あの偉大なるマルクスの末娘、エリノア・マルクスの後半生を描いた映画『ミス・マルクス』(イタリア、ベルギー合作) 。公開初日の本日、渋谷のシアターイメージフォーラムで観賞です。
舞台は19世紀末のイギリス。父カールの墓の前で、エリノアが葬儀の参会者(あのエンゲルスもいて)に向かい、父の想い出を語るところから物語はスタート。
父譲りの思想、行動力をもって、社会主義活動家として、資本家に搾取される労働者の労働条件の改善や、女性の地位の向上に尽力する一方、文学、演劇方面でも活躍。
しかし、一緒に暮らす恋人は、同じ社会主義活動の同士であるのに、資本主義の権化のような金銭感覚の無い、かつ女にダラしがないダメ男(ちなみに、コイツが既婚者だからミスのまま)。
あー、私は進むの。ひたすら前に進んでいくの。労働者を、女性を救うの。父親の呪縛から解き放たれるの。アナタは、いいこと、私だけを愛するのよ。
もし、この時代にパンクロックがあったならば、、、、そう、イタリア人の女性監督(だから、イギリス舞台の英語劇なのにイタリア映画なのね)は、エリノアにパンクを歌い、踊らせたのでありました。
僕だったらクラッシュの『ロンドンは燃えている』、ぶっぱなすね。
主演のエリノア役はイギリス人のロモーラ・ガライ。このなんか覇気の無い目つきは見覚えがあるぞ(スミマセヌ。演技は最高です)。
あー、キーラ・ナイトレイ主演の『つぐない』(07) とか、フランソワ・オゾンの珍しい英語劇『エンジェル』(07) とかに出てた、あの不思議チャンね。確か『ダンシングハバナ』(04) で初めて観たかと。
それはともかく、本作です。イヤー、最近公開の映画の中では抜群に面白い、本当に楽しめました。初日なのに観客たった5人とはどうしたことか? こんなに面白いのに。
