引き続きシネマヴェーラ渋谷で開催されていますサイレント映画特集に出掛けまして、本日はアメリカ最古のギャング映画と云われています『暗黒街』(27) を観賞です。監督はあの大女優マレーネ・デートリッヒとのコンビで有名なジョセフ・フォン・スタンバーグ。
行く手を塞ぐ法の壁を力で撃ち破るギャングでも、愛情と恩義が渦巻くドラマからは抜け出せない。
愛する女と目をかけてやった部下の恋愛を知り、一度は捕まったものの、出来れば2人をグチャグチャにしてやりたい。死刑執行直前、運良く脱獄に成功、かつてのアジトに逃げ込む。
そこに駆け込んできた恋人。警官との銃撃戦。なんとか彼を逃がそうと飛び込んできた部下。警察の包囲網の中での愛憎渦巻く三つ巴。
しかし、傷を負いながらも、自分を必死で逃がそうとする部下の姿、そして、2人の愛し合う表情を見ているうち、、、
警官「刑の執行が一時間延びただけだったな」
ギャング「いや、この一時間は、これまで生きてきた時間の何倍もの価値があったぜ」
涙腺崩壊、ドー。ヤバイ、涙がドードー。
イヤー、ハリウッドだね。臭すぎるね。でも、たまに観たくなりますね、この手のモノ。満足。
同館では、四大女優特集を来月末から上映しますが、マレーネ・デートリッヒももちろん登場。その中には、スタンバーグがドイツに凱旋し手掛けた、あの有名な『嘆きの天使』(30) があり、観てー。恥ずかしながら未だ。楽しみ。
(リメイクと云われるファスビンダー監督の『ローラ』は良かった)