引き続き新宿K’sシネマで開催されています「奇想天外映画祭2021」に出掛けまして、本日はニコラス・ローグ監督のイギリス映画『赤い影』(73、イタリアとの合作) を観賞です。
もうね、僕は何を目にしたんでしょう? 素晴らしい。ヴィスコンティのヴェネチアも良いが、このニコラス・ローグのヴェネチアも本当に素晴らしい。美しい。
イギリスの自宅の庭で亡くした娘。赤いレインコート姿で。
映画はここからスタートしますが、この冒頭の田園風景、邸内の細々したショット全てが美しく、ローグの世界に早々引き込まれてしまいます。
そして、仕事で渡ったヴェネチアで、度々目にするようになった赤いレインコート。これは現か幻か。冬の低い雲がたれこめ、水面からの細かい蒸気が靄のようにまとわりつくヴェネチアは、まるで出口のない迷路のよう、、、
繰り返しますが、素晴らしい。最高です。これは今特集で一番観たかったモノでもあり。
ニコラス・ローグの監督作はこれまで、今は無き新橋文化劇場で『美しき冒険旅行(ウォークアバウト)』(71) と、劇場忘れたけど、デヴイット・ボウイ主演のあの『地球に落ちてきた男』(76) しか観ていないんですが、兎に角映像が美しい。
そして、今作、、、大したストーリーはいらないのです。映像そのものが、大いに語り尽くしているのです。
