店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『ウィッカーマン』

引き続き新宿K’sシネマで開催されています特集「奇想天外映画祭2021」に、またまたまたまたまた出掛けまして、ようやく観れました『ウィッカーマン finalcut』(2013) 。元々は73年製作の同作品。それを監督が製作40周年の記念として再編集したものです。

昨年の同館でのアンダーグラウンド映画祭と題する特集でも上映されたんですが、満席で入れず。確かにその頃は仕事があったものですから、日曜しかチャンスがなく。現在、緊急事態宣言のため、無職の身となり、ようやく。ありがとうよ、緊急事態宣言。

そして、、、またまた、僕は何を目にしたんでしょうか? これは凄い、ちょっとビックリしてしもうた(なんか、こんなコメントばっかだなー)。

俺は神聖なクリスチャン、そして刑事。失踪した少女の捜索に、この島にやって来たが。
今の時代に生け贄だと? コイツらみんな狂ってんじゃないの?
えっ? 生け贄は実は俺?
ちょちょ、待ってくれよ。しかも、火あぶりって、昔の魔女狩りかよ。
神よお助けください、イエス・クリストの名において、私を復活させてください、、、

イヤー、凄かった。現代スコットランドの離島を舞台にした壮大な宗教劇。こんな展開になろうとはツユ思わず。
クリスト教草々期の頃には、少数・異端であるクリスト教徒には、このような迫害があったのでしょう。

しかし、現代、欧州におけるクリスト教の支配を鑑みるに、同教徒がこのような扱いを受けようとは、主人公も、観ている僕も、あのオジさんも、誰も彼も夢にも思わず。この地の神が絶対である、離島の住人を除いては。
我々のみが正しいんだ、と思い込んでいる現代人への警告かもしれませぬ。

そして、緊急事態宣言はまもなく解除へ、、、あーあ。