店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『嘆きの天使』

マレーネ・ディートリッヒ主演、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督コンビによるドイツ時代の名作『嘆きの天使』(30) 。漸く観ることができました。
シネマヴェーラ渋谷で開催されています、ガルボ、ディートリッヒ、バーグマン、モンローの四大女優特集のうちの一本です。

以前、ウィーンを舞台にしたイタリア映画『愛の嵐』(73) を多分同館で観たとき、シャーロット・ランプリングがナチの将校の前で、上半身裸のサスペンダー、制帽姿で歌いながら踊る有名なシーンがありまして、この歌がディートリッヒの歌だとかどうだとか何かで読んだような。

そして、3年位前かな? 早稲田松竹で同じドイツのファスビンダー監督の『ローラ』(81) を観たとき、元ネタはこの『嘆きの天使』と云うとこで(ディートリッヒ演じる踊り子の名前がローラ・ローラだしね)、コイツは観とかないといかんだろうと。
しかも、16mmフィルムで観れるとは。
(ちなみに『ローラ』の方の躍りのシーンで、長手袋を歯で挟んで外すシーンは、ハリウッドのお色気女優リタ・ヘイワース主演の『ギルダ』(46) へのオマージュかな)

と、前置き長くなりましたが、高校教師のオッサンが若い踊り子に入れ揚げ、人生を狂わせてしまうストーリー。
オッサン役のエミール・ヤニングスって、ついこの間の同館のサイレント映画特集で感激した、ムルナウ監督の『最後の人』や『タルチュフ』にも出てた名優じゃないですか。声を初めて聞いたよ。

もうね、悲しいね。教師辞めちゃって、ディートリッヒ、つまりローラの属する一座の道化た出演者と成り下がるのですが、あっちこっちの興行の後、地元に戻ってきて、知り合いの前で舞台に立つ。厳格な教師だったのが、慰みモノになってね。自ら蒔いた種とは云え、、、
ふと、デヴィット・リンチの『エレファント・マン』(81) 思い出してしまった。

あっ、ディートリッヒね、脚綺麗だね。脚だらけだね。あのシーンも、このシーンも。もういいよ脚は。僕は二の腕の方が好きなんだよー、、、ハッ、スミマセヌ。
(ちなみに、ナボコフの名作『ロリータ』の主人公ハンバートは、ハンバートハンバートというんですが、この繰り返しはローラローラを真似たのか? これもオッサンがさらに若い少女に狂ってしまう物語)