引き続き渋谷Bunkamuraル・シネマで開催されていますヴィム・ヴェンダース特集に出掛けまして、初期ロードムービーの一つ『さすらい』(76) を観賞です。
さすらい、、、なんとロードムービーなタイトルか。内容もまさしくそれ。淡々と流れゆく。しかし、そこかしこにチリバメラレタ苦悩。
人から敷かれた、もしくは自分が敷いたレールを、あたかも理想郷の如く頑なに走る野郎よ、たまにはレールを外れて、寄り道して、さ迷ってみろよ。
なんも、なくったっていいじゃないの。
ただ、おっきくなるだけじゃなく、本との成長とはそういうことを言うんじゃなかろうか。
それにしても、要所要所、特に初めと終わりには、苦言を含めて映画への愛が詰まりまくってたね。
もう、映画って造んなくってもいいんじゃないのかな? こんなに素晴らしい作品たちが過去に一杯あって。
ラストの映画館のネオンサインが一部消え、浮かび上がる「END」の文字に色々考えさせられたのでありました。
(昔、聞いた話。旭川の老舗バー『バラライカ』(ウォッカベースのカクテル名。ロシアの楽器。映画『ドクトル・ジバゴ』で出てきたね)のネオンサインが一部消えてて、『バカ』になってたって。本とかな?)