昨日から神保町シアターで始まりました、没後10年、女優・淡島千景の特集。全15作品のうち、本日は昭和30年東宝作品『夫婦善哉』(55) を観賞です。
監督は豊田四郎、そして、原作は織田作之助。しかし、僕は原作を読んどらんのです。
銀座のバー、ルパンにはこのオダサク(酒は弱かったらしい)と、太宰治、坂口安吾(両者は底なし)の写真が飾ってありますが、太宰、安吾は読んでるんですがねー、オダサク、ゴメン。
以前、この三人による鼎談を何かで読んだんですが(もしかしたら、もう一人いたかも)、話は、女の小股のキレ上がったとはどういうことなのか? そもそも小股とはどこを指すのか? という流れに(どうにも下らないねー)。
そして、谷崎潤一郎の作品によると、小股とはアキレス腱のことであり、それがスッキリしたのがイキな女であると、、、
僕は今日、それを目撃したのでありました。
島田に結った着物姿の淡島千景が、階段をトトトトト。褄がヒラヒラ白足袋よ。と、チラリとのぞくアキレス腱。スーッとスッキリ、美しき哉アキレス腱。
小股のキレ上がったとは、これなのね。このことなのね。あー、淡島千景よ。生まれて初めてブロマイド買ってもうた。
この後、名コンビとなっていく森繁久弥との初タッグ作らしい。