先月末から始まってました岩波ホールでの特集「ジョージア映画祭2022」、ようやく行くことができました。
というか、去年の秋ぐらいにはスケジュール決まってたんで、そこから楽しみにしてたのですが、、、
ところが、悲しいことに、ジョージアの国民的ミュージカルと云われている『ケトとコテ』、今回も観れねー。僕の休みの日の上映なし。あーあ。ここだったか、シネマヴェーラだったか、別のジョージア映画でテレビに写るミュージカル、これはもしや、それじゃないの? と期待は膨らむ一方だったのですが。
もうね、我が日本で国民的ミュージカル作ってくんないかね? そうだね、、、あっ、踊る忠臣蔵、ってどうですかね? 浅野君と吉良君とのあーだコーダをアステア風のタップでやって、討入りのシーンはジーン・ケリー風のアクロバティックな感じで。
まあ、下らないことはここまでにして、出掛けようじゃありませんか。
四五年前に同館で観たテンギズ・アブラゼ監督の「祈り 三部作」の『祈り』(67) に続いて、本日は『懺悔』(84) を観賞です(もう一作の『希望の樹』(76) は無理かなー)。
もう一つ悲しいことが。前の回が満席だって。おいおい、マジかよ。で、僕の回も三時間前にチケットとりに行ったのに、整理番号百十番代だって。そして、満席に。こんなに混んだのは、オルミ監督の『木靴の樹』を観たとき以来ではないか。
あっ、そうだった、岩波ホール、もうすぐ閉館だった。だからかー。
いつも、云ってるじゃないか、閉めると分かってから行くんじゃなくて、日頃から行ってやれよ。
と、まあ、あれやこれやでしたが、ちょっとね、ビックリ、素晴らしい一本でした。
当時のソ連共産主義時代の社会を舞台にした、あくまでもコメディではあるんですが、根底に脈々と横たわり、最終的にドンと“登場“する自己への問い。
神様、我はこれで良いのでありましょうか? 踊る忠臣蔵などと、そんな愚にもつかぬアレヤコレヤ、、、