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音楽家武満徹特集から『乾いた湖』

昨日からシネマヴェーラ渋谷で始まりました「日本の映画音楽家 武満徹」特集に出掛けまして、本日は若き篠田正浩監督作(誰が名付けたか、松竹ヌーベルバーグとか、そんな表現、恥ずかしくないのかね)、そして、こちらも若いし可愛すぎだね、岩下志麻出演の『乾いた湖』(60) を観賞です。

武満徹の音楽。どこかで耳にしてたんだとは思いますが、特に注意を払ってたわけではなく。
しかし、昨年の同館での安部公房、勅使河原宏監督のタッグ作をいくつか観まして(今特集にもありますね)、もうね、全てが素晴らしく、ということは、武満徹手掛けるところの音楽はもちろん。特に『落とし穴』は素晴らしかったねー。

今日の作品も出だしから、出演者ら紹介ののっけから、もうシビレマスネ。
そして、映画自体も良かったよー。笑えたよー。シミたよー。
ほんと、青春と云うものの、なんと痛いことか。身体的にではなく、精神的になんと痛いことか。時代の大きなうねりの中の一員でありながら、そこに染まるべきか染まざるべきか?
なにかを為すべきなような、と心は焦れども、一歩引いてしまう、嘲笑してしまう、自虐してしまう自分がいて。
さあ、俺には何が出来るんだ?

繰り返すけど、青春だねー。
精神的な痛み。しかし、これこそ、只の獣から本当の人間に生まれ変わる過程で必ず経験する痛み。いいかえれば、精神的な痛みなくして、人間たることはあり得ない。見かけは人間だけど、なんと、獣のままの奴等の多いことか。

それにしても、映画音楽家からのアプローチとは、良い特集だねー。もう一本ぐらい行けるかな?