店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

引き続きリヴェット映画祭『北の橋』

引き続きヒューマントラストシネマ渋谷で開催されていますジャック・リヴェット映画祭に出掛けまして、本日は『北の橋』(81) を観賞です。

これは、仕込みでも何でもなく、ほんとつい最近読み直してた本の間から、五年前のロメールのチケットがパラパラ。しおり替りに、昔からの癖で。

その中にあった『満月の夜』(84) 。もうね、ストーリーはほとんど記憶にないけど、いまだにマザマザと浮かびますよ、パスカル・オジェの姿が。それまで全く知らかったのですが、スレンダーな本当に魅力溢れる不思議な、太陽よりも月のような、昼よりも夜に輝くその姿が。
その公開後すぐに亡くなったと云う、享年25歳。

その時よりも、もう少し若い頃の出演作品が、この『北の橋』。しかも、リヴェット作品の他、この間のブニュエル作品にも出てた、母親であるビュル・オジェとの共演。

わずか三年前とは云え、ロメールの時のドレス姿とは一転、ライダースジャケットにジーパン(足長ー)という出で立ちも加わって、若さにハチキレンばかりの姿を見るにつけ、なんか悲しいねー。しかも、ラストのシーンが、この数年後に亡くなったってことを知ってるもんですから、余計悲しくなってしまう。

彼女が演じたバチストの台詞「これも運命」なのか。