店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

またまたロメール『冬物語』

引き続きヒューマントラストシネマ渋谷で開催されています、エリック・ロメール監督の「四季の物語」四作品の特集に出掛けまして、本日は残りの一作品『冬物語』(91) を観賞です。

この作品だけは劇場忘れましたが、以前観ておりまして、ほんと良かった。
で、大まかなストーリーも分かってはいたのですが、イヤー、なんだろなー、涙がジワーっと。改めて素晴らしいの一言です。

年初にドライヤー監督の『奇跡』を観て、震えるほどの感動とともに、ふと頭に浮かんだのが、このロメールの『冬物語』。そういや、このタイトル拝借したところのシェイクスピアの同名戯曲読んでなかったなーと読んでみて。
そんなところに、今回のロメール特集、はからずも『冬物語』がもう一度観られるという。

スルメのように噛めば噛むほど、さらに味わいが増す作品。
このラストの“奇跡“を含む全てのとこが、ドライヤーやシェイクスピア作品の重厚さに比し、あまりにもありふれた日常的であるため、さらりと素通りしてしまいそうですが、しかし、これぞロメールマジック。より身近なものとして、感動の涙を誘うのです。