店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

チェコ映画『マルケータ・ラザロヴァー』

もうね、やられてもうた。
ツボだったかって? もう、ツボもツボ。坪内逍遙、、、

と、本日は久しぶりに渋谷のシアターイメージフォーラムに出掛けまして、「チェコ映画史上最高傑作、55年の時を経て日本初劇場公開」とうたわれています『マルケータ・ラザロヴァー』(67) を観賞です。

半年ほど前の同館でのドライヤー特集に出掛けてたとき、この予告編を度々目にしてまして、とても興味深く。
いやー、忘れずに観れて良かったよ、ほんと。

極短い予告編から察するに、中世の壮大な宗教劇かなと。当たらずとも遠からず。裏寂れた豪族の娘マルケータの受難の物語であり、支配者通しの争いの物語でもあり、ロミオとジュリエットを彷彿とさせる恋の物語でもあり。

この‘’ありふれた‘’題材が、素晴らしい映像で展開され。170分弱がアッと云う間、お腹一杯詰め込みすぎて、コノアト消化出来るのでしょうか。

何て云えばいいんだろう、、、映像詩?
詩って、もちろん言葉なんだけど、余計なものを削りに削って、情感抑揚を交えて紡ぎ出されるその珠玉の美しさは、まさしくこの映画にも当てはまることであり。

繰り返すけど、いやー、良かった。
坪内逍遙、、、