店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ジョン・フォード特集『戦争と母性』

シネマヴェーラ渋谷で昨日から始まりましたジョン・フォード特集。うち、本日は『戦争と母性』(33) を観賞です。
一人息子を溺愛するゴーツクババアの、息子の恋愛を認めなかったことから始まる悲喜劇こもごも、しかし、家族愛に満ち溢れた物語です。

ほんと、オールドファッションだなー。演出から音楽の使い方まですべてが。こう来たらこう来て、そして、こうなって。なんの疑問の余地なくスルスルと。最後の涙を誘わずには置かないラストまで。スゴいわ、ある意味感心してしまうね。

でもね、こうでなくっちゃいけないのかもしんない。母親の何ものにもかえがたい息子への絶対的な愛情、そして、それなのにそんな息子を亡くした時の例えようのない悲しみ、、、
この不変の感情を表すのに、オールドファッション以外の何が必要であろう? てか、これに徹するからこそ、観客の我々の心に、ジワーっと深く染み入るんでしょうなー。

それにしても、オバチャン達の五月蝿さって古今東西誰にも止められないね。