銀座にズーッと通ってて、ちと後悔してることのひとつ。建て替えられる前の交詢社ビルにあった、サン・スーシってバーに行きそびれたこと。
ドイツにはサン・スーシって宮殿があって、本作のパリにはサン・スーシってカフェがあって、、、
ドイツにはサン・スーシって宮殿があって、本作のパリにはサン・スーシってカフェがあって、、、
と、一昨日から渋谷はBunkamuraル・シネマで始まりました「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」に出掛けまして、本日は遺作となった『サン・スーシの女』(82、フランス・西ドイツ合作)を観賞です。
サン・スーシ、、、憂いなし、って意味でしたっけ? 劇中「人生はクソだ」ってセリフあったけど、ホント人生とはそんな思いを抱かせる憂いだらけ。
今の、なんだかんだ云っても平穏な世の中に比べ、ナチスが台頭し第二次世界大戦がヒタヒタと迫る、当時の憂いは幾ばくばかりか。
なんかね、安物の二時間ドラマを見せられてるような感じがすんだけど、それでも、なんだか彼女の演技に、オーバーすぎる演技に圧倒されてしまって。
上映後、久しぶりに観客の拍手なるものに出くわして、つい僕も拍手しそうになったけど、いや、この映画は拍手とか、そんなんじゃないんだよなー。
まあ、この後すぐに亡くなってしまう彼女の早すぎる死を、みなさん、憂いているのかもしれませんが。
あっ、、、
一件落着の様相で、カフェ・サン・スーシのカウンターに並び立つロミー・シュナイダーとミシェル・ピコリ。
ロミーが一言。
「あなた、髪、薄くなったわねー」
あー、ミシェル・ピコリの憂いは幾ばくばかりか。