世は夏休み。いいなー、僕もそんな休みあれば、連日映画館に入り浸って、この特集全部観れんのに。緊急事態宣言、もう一回出てくんないかなー。まあ、出ないよね。
と、先週に続きまして、渋谷はBunkamuraル・シネマで開催されています「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」に出掛けまして、本日は『華麗なる女銀行家』(80、フランス)を観賞です。
おー、冒頭からなんてお洒落な。というか、当時の衣装、美術、贅沢なる全てが本当に美しく、素晴らしく。もちろん、ロミー・シュナイダーのパンツスーツ姿のなんと粋でイカすことよ(シャンパンはベル・エポックだね)。
しがない帽子屋から銀行家への華麗なる転身。金だけではなく、言論、政界さえも意のままに。もちろん、恋も。
「女心はいつだって高い地位や富や権力を欲しがってきました」
シェイクスピア『ヘンリー八世』での、後に王の後妻となるアンに対しての、同僚の老婦人の台詞ですが、例えば『マクベス』にしたって、『ヘンリー六世』にしたって、王本人よりも嫁さんの方の権力欲が、あからさまに描かれていますよね。
意のままにならない男どもにイライラし。
そして、役名のエンマ。あのフローベールの『ボバリー夫人』を思い出してしまいましたが、このご夫人も飽くなき欲求にがんじがらめになり、自ら命を絶ち。
と、どうですか、今作品の誰に憚ることなく、堂々とそびえ立つロミー演じるエンマの頼もしさ。どんなに転んでも、再び立ち上がるその不屈の精神。
しかし、出る杭は撃たれる。バーン、、、
