店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『彼女のいない部屋』

本日は渋谷Bunkamuraル・シネマにて、新作フランス映画『彼女のいない部屋』を観賞です。監督は、俳優の方で度々目にしていますマチュー・アマルリック。伝説のシャンソン歌手を題材とした『バルバラ』以来となる監督作品の観賞です。

「彼女に何が起きたのか、映画を観る前の方々には明らかにしないでください」(byマチュー)って、チラシの前口上にあるけど。
いやー、久しぶりだな。こんな文句見たの。
ビリー・ワイルダー監督の『情婦』以来ではなかろうか。そのエンドロールで、観てない人に結末を教えないで、ってね。

心配すんなよ、マチュー。切り身ぐらいならまだしも、話の断片が、冒頭のトランプカードのようなポラロイドのスナップが暗示する数多のことが、もう切り身より細かいタタキになってしまって、繋ぎようにも繋げられない。
最終的にどうでもよくなってしまった。

何か素直に表現できることを、わざと小難しくして、これが芸術でござい。こうなると、もうどうにも太刀打ちできないと云うか、、、あーあ、ごめん。