店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ブニュエル『昇天峠』

昨日に続きまして、新宿はK’sシネマで開催されています「奇想天外映画祭2022」にまた出掛けまして、本日はルイス・ブニュエル監督の初期メキシコ時代の作品『昇天峠』(51) を観賞。ある目的があって、ナンテコトナイ事ないのに、それがどうにもこうにもうまくいかないと云う、ブニュエルお得意の不条理劇です。

今回は乗合バスで隣町までいくと云う設定。乗り合わせた乗客から運転手までが次々と引き起こす“珍事“、そして過酷な自然がこれでもかと襲いかかり、主人公はイライラしっぱなし。
観ているうちに、あれ? この主人公って何でそんなに急いでんだっけ?

人生とはそんな乗合バスのようなもんだね。自分の人生、自分の意のままに生きたくとも、乗り合わせた乗客やら、険しき自然やらに翻弄されることシバシバ。人生設計も峠を覆う霞の如く消えていく。

(昨日の投稿でジャズネタやったからか、バスの運転手がレイ・ブライアントに見えてしょうがなかった、、、)