店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

イギリス映画『ワンダーウォール』

新宿はK’sシネマで開催されています「奇想天外映画祭2022」にまたまた出掛けまして、本日はイギリス映画『ワンダーウォール』(68) を観賞です。

多分、いつの時代も文化、風俗等の変遷にあっては、新旧の間に大きな壁があって、旧態依然とした側からすれば、新しいものは常に、理解の及ばない幻想のように感じられるのではなかろうか。

帽子にコートに傘という典型的な英国紳士の教授が、60年代中後期に勃興したサイケデリック、かつエロ、かつロック、そのミューズ、ジェーン・バーキンを、その壁の穴から覗いたばかりに起こってしまう奇想天外なストーリー。

なんなんでしょう、これ? なんと云ってよいのやら、、、つまんねー、でも、カッケー。いや、ほんと、カッコいいんですよ。

音楽は定型化した雑音でしかない。雑音は神経を害する、って、教授の台詞があるんですけど。
まさしく、この映画そのものが雑音なんですよね。
そして、この教授も、僕も、さらには全ての男性が、ジェーン・バーキンに神経をやられてしまう。

音楽はジョージ・ハリスン。このシタールの多用はまさしく。
そして、監督はジョー・マソット? チラシの簡単な解説をみてみたら、なんと、『レッド・ツェッペリン/強熱のライヴ』とあるではないですか。

テレビ、パソコン等を捨てて20年以上。そのためにトコトコと劇場に通ってるわけですが。
そのテレビ等のはるか以前に捨ててしまったVHSデッキ。ナノニナノニ、まだ手元にあるVHSテープ。ツェッペリンだけじゃありません、スモールフェイシス、フー、クラプトン、ドアーズ、ストレイキャッツ等々。あーあ、捨てらんねー。