店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

パゾリーニ特集『愛の集会』

先月、京橋の国立映画アーカイブでパゾリーニ特集やってて、おー、これは行かんと、と思ったものの、チケット代がいつもの六百円ちょい(ぴあ手数料含む)ではなく、何故?、千五百円と云うことで、しかも僕がこの特集に気づいた時には結構席埋まってて(ぴあだから全上映回とれるし、狭い小ホールでの上映)。

あっ、そのあとユーロスペースでも演るんだね、会員だし、千二百円で観れるから、そっちでいいや。
と、蓋を開けてみたところてん、週一の僕の休みの日には、それほど観たい作品はなく、しかも、会員割引なしの千五百円、あーあ。
まあ、いいや。と、本日は『愛の集会』(64) を観賞です。

あーあ、つまんねー。イタリア全土を回っての、津々浦々、いろんな階級、職業の老若男女への性意識調査。パゾリーニ自身がインタビューしてね。
カトリック色濃いイタリアで、シワのよったオバチャンが自身のエロ感をしゃべってんのを聞かされてもなー。

しかし、劇場はほぼ満席。凄い人気だね。したり顔で、そこに深い意味を読み取ろうなんて観衆もいるんだろうか。
なんか醜悪だね。
他人の臥所に興味なし。

あー、もっと倒錯した、象徴としてエロエロな、美しき創作物を観たいのです。