渋谷はユーロスペースでの一週間限定のフィンランド映画祭に出掛けまして、本日はマルヤ・ビョコって女性監督の『シーヒャ、反抗的な妖精』(2021、オランダ、ノルウェーとの合作) を観賞です。
もうね、全ての映画祭で、妖精シーヒャ役のこの子に、子役選手権であればNo.1のこの子に、主演女優賞、いや、主演男優賞、どっちなんだ?天使は両性具有だからなー、、、兎に角どっちでもいいから挙げなさい。
考えてみれば、賞が女優、男優に別れて、次いでに監督賞だの脚本だの美術だの音楽だの(以下省略)、いっそのこと、あっちこっちの賞レースみたいなものは止めてみたらどうだろう。
絵画には、色彩賞とか構図賞とか額縁賞とか、そんなもんはないんだから。
やっぱ映画も、全てのもろもろが合わさっての一つの作品なんだからね。
あっ、どうでもいいことをウダウダと。
冬の間全てが閉ざされる北國においては、思想が空想に幻想に膨らみ。
その結晶たる天使も、バルザックのセラフィタの如き人間の魂を揺さぶるものもあれば、シェイクスピアのパックの如き微笑ましい無邪気な悪戯っ子も。
この両面を持ったシーヒャを見事に演じたこの子を観てたら、ストーリーの細部の不自然さなんかどうでもいいね。
でも、あと三十年もしたら、弟カウリスマキ作品のあの常連女優みたいな容姿になってしまうのだろうか。