新春二日目は、シネマヴェーラ渋谷で先週から開催されています「ヌーヴェル・ヴァーグ前夜」と題する特集へ。
ヌーヴェル・ヴァーグ時代の監督達が敬愛する、先輩フランス人監督九人の作品を一挙公開。うち、本日はジャン・ルノアール監督による『黄金の馬車』(52) を観賞です(仏・伊合作ですが、基本英語劇)。
イヤー、新春にふさわしい映画はこうでなくっちゃいけない。本当に幸せにしてくれる。
テクニカラーに映えるセット、衣装の数々。音楽も素晴らしい。
映画の中に喜劇の舞台が組まれ、時には舞台を飛び出て、時には舞台に戻り、、、ほんと上手いねー。
文明、富の象徴である黄金の馬車。それが満たすものは虚栄心のみ。必ずやイザコザのもとに。
何故人は富に目がくらみ、追い求めるのだろう。
銀座、数寄屋橋交差点の宝くじ売り場へと続く「億の細道」に並ぶ人々よ。その丸まった後ろ姿が、スクリーンに写されることのないよう祈ってるよ。