デルフィーヌ・セイリグのジャガイモのヤツ、ずっーと観逃してて、早稲田松竹あたりでやってくんないかなーなんて思ってたら、おー、なんと、今週からやるとな。しかし、、、
なんでこんなときに限って。
ベッドから立ち上がるのに30分はかかってしまうという12年ぶりの酷い腰痛、激痛。
ジャガイモは三時間二十分の長丁場、その前に窓口でのチケット購入で並びそうな、、、立ってらんないんだよね。座ってもらんないけど、そんな長時間。そのまま種芋の如く地中に葬られないとも限らず。
潔く諦めよう。
と、前置きが長くなりましたが、引き続き恵比寿ガーデンシネマで開催されています「没後60年 ジャン・コクトー映画祭」に出掛けまして(結局なにかしら観に出掛けてしまう)、本日は『オルフェ』(50) を観賞です。
御存知のギリシャ神話を制作当時のパリに舞台を移した、コクトー解釈による素晴らしいイルージョンです。
いやー、参りました。
現世界と黄泉の国とを行き来しつつ、何度も発せられる「理解しようとしないで」と云うセリフ。
これは単なる劇中の、一セリフではないのです。映画鑑賞において、何でもかでも自分なりの解釈を試み、理解できない場合それを糾弾する大衆よ、黙りなさい。黙って観なさい。只観続けなさい。コクトーのイルージョンに身を委ねなさい。
次いでに云えば、『詩人の血』も観といて良かった。原点ここにあり。
いやー、ほんと満足でした。FINとともに館内も明るくなり、さあ、ビールでも一杯やって帰ろかなー、と、、、立ち上がれねー、そうだ、腰痛だった。
(この倍の上映時間のジャガイモを考えると、種芋もあながちなくはないなーなどと。イテテ、、、)